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平成16年山行記録 |
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日 時 |
09/19〜22 |
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場 所 |
悪沢岳・赤石岳 |
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コース |
椹島〜千枚小屋〜千枚岳〜悪沢岳〜中岳〜赤石岳〜赤石小屋〜椹島 |
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同行者 |
M川 |
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月/日 |
到着/出発時間 |
場 所 |
天 候 |
特 記 事 項 |
9/20 |
09:43 |
椹島 |
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天気予報では低気圧が中部・北陸地方に停滞していると言うことで、 |
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9:47 |
滝見橋 |
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天候は全く期待出来ない覚悟で9:47自宅を出発した。 |
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11:07 |
第一林道 |
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天候は悪くても今回はM川も一緒の山行なので気分的には上々であった。 |
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11:55 |
第二林道 |
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首都高の渋滞を考慮し夕方までに畑薙ダムへ到着すれば良いと思って余裕の |
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13:02/13:12 |
清水平 |
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行動を取っていたが、前回のバスツアー同様,ルートの不明確さにより |
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13:43/13:55 |
蕨段 |
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遠回りをしてしまい畑薙ダムに到着したのが18:45で辺りは、すっかり暗く |
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15:03/15:15 |
駒鳥池 |
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なっていた。 |
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15:55 |
千枚小屋 |
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駐車場の周辺を物色したあと、車内でビデオ鑑賞しながらコンビニで調達してきた |
9/21 |
04:20 |
千枚小屋 |
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夕食をとりはじめ、21:30頃眠りにつく。 |
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04:57 |
二軒小屋からの分岐点 |
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翌朝5:30頃目が覚め、何となく起き出す。畑薙ダムから登山口(椹島)までの |
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5:03/5:13 |
千枚岳山頂 |
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バス運行は9:10なので時間はたっぷりとあるが車の窓を微開にしていたので、 |
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6:07/6:12 |
丸山(3033m) |
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蚊が共存して眠れずそのまま起きて朝食及び山行の準備に入る。 |
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6:43/6:52 |
悪沢岳山頂手前岩場 |
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周りの高い山はガスがかかっていたが、朝食を摂る頃にはすっかりガスが |
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6:55/7:00 |
悪沢岳山頂 |
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とれて一部に晴れ間がさしていた。 |
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7:35/7:44 |
中岳山頂手前 |
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今日の天候は良さそうだな!…停滞していた低気圧はどうしたのかな? |
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8:13/8:40 |
中岳避難小屋 |
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…と暖かいみそ汁を飲みながらダムの先の高い山の晴れ間を見つめながら |
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8:43/8:46 |
中岳山頂 |
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思っていた。 |
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9:35//9:45 |
荒川小屋 |
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連休の終わりで帰りのハイカーが多いためか、椹島からのバスが2台運行 |
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10:34/10:36 |
大聖寺平 |
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されてきた。1台目のバスが思ったより早く到着したため、予定より20分早 |
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12:00/12:01 |
小明石岳 |
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く(8:50)畑薙ダムを出発した。 |
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12:15 |
赤石岳山頂手前分岐点 |
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9:40に椹島に到着し滝見橋を9:47出発した。 |
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12:37/12:42 |
赤石岳山頂 |
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前回のツアーで千枚小屋までは行っているので、取り敢えず今日の山行 |
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14:49/14:58 |
富士見平 |
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ルートは熟知しており気分的にもかなりの余裕であった。 |
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15:25 |
赤石小屋 |
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第1林道、第2林道と順調に進み、清水平手前で昼食休憩をとる。 |
9/22 |
5:29 |
赤石小屋 |
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この調子で行くと小屋には17:00少し前に到着出来るかなと思い、 |
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7:40 |
椹島ロッジ |
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20分後に再出発する。M川も山行を鍛錬しているようでしっかりとした |
足取りで歩いているので、安心した。 |
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駒鳥池まで来たところで、少し遅れているM川を待った。このまま行けば小屋には16時頃到着出来そうだな!と言って |
本日最後の急登に向かう。前回ほど急登とは思えないくらいの足運びで、15:55 千枚小屋に到着した。 |
前回来たときは、小屋の前から北西方面に富士山が雄大にそびえ立っているのが窺えたが、本日は残念なことにガスで全く |
見えなかった。小屋は連休の終わりで予想通り空いていた。 |
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寝床ではシュラフを2枚敷き余裕のスペースで寝ることが出来た。翌朝、3:30に起床4:00に出発しようと思っていたが、霧雨が降っていたので |
雨具を身に付けたりして出発時間が4:20となってしまった。 |
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小屋の横の急登を、霧雨の中ヘッドライトを頼りに登り始める。高度を稼ぐにつれて雨足が強くなり、途中でザックカバーを装着する。 |
雨水はザックの中までは浸透していないが外側はかなり濡れていた。ビデオカメラが濡れると撮影に支障を来すので、やや心配であったが |
カメラ本体に更にビニール製の緩衝材を巻いているので、大丈夫だろうと思ってそのまま歩き出す。雨はやや小降りになるが、風が少し出始めた。 |
千枚岳山頂には5:03到着。周りはまだ暗く、ヘッドライトを付けたままスナップ写真を撮り、次の目標「丸山」へと向かう。 |
天気が良ければこのコースはとても素晴らしいな!もう一度来てみたい百名山の1つにしようかなーー!と小雨の中を歩きながら一人呟いていると、 |
大きなピークの頂点が見えてきた。丸山である。 |
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辺りは幾分明るくなり、ヘッドランプは要らない明るさになっていた。M川は先に行ってしまったので、エビデンスの写真は |
撮れなかったが標柱だけを撮って今回の目標の1つ「悪沢岳」へと足早に進んでいった。 |
雨はそれほどでもないが、風が強く視界が少し悪かったため、悪沢岳山頂手前の岩場で休憩をとった。 |
M川は、この休憩の合間に朝食(おいなりさん2個)をとったが、私は水を補給して休憩を終えた。 |
岩場を過ぎると相変わらず風が強い。山頂へは直ぐに着いたが、風雨が強く、視界も無い最悪の状態なのでビデオカメラを |
出す余裕が無く、エビデンスの写真1枚を撮り早々と山頂を後にした。 |
その後直ぐに歩きながら、重大なことを思い出した。スナップ写真に百名山登頂のNoカードを出すのを忘れていたことである。 |
九州の百名山から始めたNoカード。歯抜けになってしまうが仕方ないか−−−!と諦める。 |
次の赤石岳では忘れないで出そうと思って中岳に向かう。 |
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中岳小屋手前の登りから天候が回復し、晴れ間が射してきた。少し広くなったところで、右後方を見ると何と富士山がうっすらと |
見えビデオカメラ撮影の格好の場所となったため10分間休憩をとり、久しぶりにビデオ撮影をした。 |
そこから前方4〜500mのところにピークが見えその手前には中岳避難小屋も見えた。 |
天候のせいか先程の冷たい風も幾分心地よい風に変わり、心はルンルン気分になって |
中岳のピークに向かった。 |
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約5分で中岳避難小屋に着き、ここで私だけが朝食休憩に入りM川は先に行った。 |
小屋の中には管理人さんが1人いたが、当然の如くハイカーはいなかった。 |
愛想の良い管理人さんでゆっくり休んで下さいと言ってくれた。私はお言葉に甘えてザックを下ろし雨具を外しておいなりさんを2個 |
食べ始めた。本来ならお湯を沸かして温かいコーヒーでも飲みたいところだが、先の行程が長く又、M川が先行しているのであまり |
ゆっくりも出来ないと思い水で我慢する。それでも30分弱掛かって小屋を出る。 |
中岳山頂では風雨がなく、晴天まではいかないが、かなり穏やかな天候となっていたので、三脚を取り出そうと思ったが |
やはり先のことを考慮して、三脚は使用せず、手頃な石の上にセットしてセルフタイマーでエビデンスの写真を撮った。 |
中岳を下り始めた頃から天候が更に回復し晴れ間が一段と広がり始めた。30分位下ったところで後方を振り返ると、中岳の |
大きなピークが空を突き刺しているようで、とてもダイナミックな光景と映り、いささか感動を憶えた。 |
更に10分位下ると大きな谷間に紅葉が映えその一角に荒川小屋が見え、その小屋の方面に向かっているM川が窺えた。 |
今回のコースの中で最高の天候であった。紅葉も最盛期には至ってないが、どこか旅愁を漂わせるコントラストを画いていた。 |
荒川小屋手前で地図を広げ、赤石岳ルートを再確認して休憩を取らずに先を急ぐ。小屋の先はいきなり急登となって |
「このまま山頂まで続くのかなー!」と思いつつ登り続けた。確かに今、中岳から標高で1000m近く降りてきたので |
これから1000m近く登る計算になる。そう思うと先が思い知らされそうだなと言いつつ15分くらい登った所で、大きく左に |
巻いて行き、斜度が緩やかになってきた。と同時にぽつりと雨滴が落ち始めた。やや急ぎ足で歩くと、今度は風が出始めた。 |
先程までの晴れ間が嘘のように暗くなり、益々心細い天候となってきた。この調子だと赤石岳山頂も雨のようだなと思った。 |
5分、10分と進むに連れて雨と風が強くなり、雨具を着ける格好の場所まで進むことにした。やっとの思いで見つけた岩陰の |
少し広いところで雨具を着け、赤石岳手前の分岐点を目標に、風雨の強い中、長丁場の登り坂に向かっていった。 |
着実に高度は稼いでいるが、余りの風の強さに何度も体が飛ばされそうになり、ふらついた足取りでやっと小赤石岳に到着。 |
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11:53であった。ここでも1枚の写真を撮っただけで先へ進んだ。 |
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約20分後山頂手前の分岐点に到着した。風は少し和らいだが雨は相変わらず降って |
いる。ザックを下ろして2〜3分休憩し、Subeザックにビデオカメラとデジカメを入れて |
今回の2つ目の百名山「赤石岳」山頂へ足早に向かう。 |
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ガイドブックには山頂まで20分と書いてあったが、身軽になったせいか15分位で |
到着した。視界が悪く雨風が強いためエビデンスの写真1枚と、ビデオカメラで数秒間撮影して、足早に山頂を降りた。 |
天候が悪いとはいえ、一応目標の2つの百名山を制覇したので少しホッとしたのか、お小水が貯まっているのを感じ、風雨の中 |
放出先を考えながらファスナーを外し、用を足していると、またまた重大なことを思い出した。 |
Noカードを忘れてしまったことである。少しがっかりしたが、この天候では!と自分を慰めながら、先程の分岐点の所まで戻る。 |
分岐点で再びザックを背負うとズシッとくる感じがした。ここから赤石小屋までは下る一方で約3時間とのことなので、気分的には |
やや、余裕を感じて降り始めた。谷間の沢沿いを1時間くらい降りたところで、左に大きく巻き始め、富士見平まで登りが延々と続く。 |
このコース最大の疲れを感じた登りであった。M川は後半に強いのかスイスイと歩いていて途中の富士見平で待っていた。 |
富士見平で呼吸を整え水を補給して小屋へ向かう。赤石小屋へは15:25到着した。昨夜の千枚小屋と雰囲気は似ているが、 |
団体のハイカー(東京のアミューズトラベル)が先着しており、やや愕然とした。折角連休を外してきたのに、こんなに混んでいる |
とは!!!そう思いつつ、雨具干しにストーブの近くに行く。2〜3分ストーブで保温してから寝床に向かいザックの整理と明日の |
下山の準備をしていると、外の方から天気が良くなってきて周りの山々が見えてくる様な騒ぎが聞こえてきた。 |
折角なので私もビデオカメラを持って外に行こうとしたが、ビデオカメラがツユツキとなって撮影出来なくなっていた。赤石岳山頂で |
雨の中撮影し、濡れたSubeザックの中にビデカメを入れてきたのでツユツキが生じてしまったようだ。 |
カメラ撮影は諦めて、デジカメを持って外に出た。確かに壮絶なる眺めであった。小屋前方左側に昨年登った、大きな「聖岳」が |
雄大に聳え立っていた。その右手には「ウサギ岳」「子ウサギ岳」が仲良く並んでいた。そして小屋前方右手には今日登ってきた |
赤石連峰が聖岳に負けじと雄大に聳えていた。今日一日、風雨の強い中の山行であったがこの壮絶な景色を眺めて |
「やっと南アルプスに来た」と言う安堵感に慕い、辺りは薄暗くなって、小屋の前には、いつしか私一人になっていた。 |
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