平成17年山行記録 |
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日 時 |
5/19 |
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場 所 |
宮之浦岳 |
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コース |
淀川登山口〜花之江河〜山頂ピストン |
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同行者 |
単独 |
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出発日時 |
到着日時 |
天候 |
場 所 |
備考 |
04:50 |
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淀川登山口駐車場 |
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05:35 |
05:25 |
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淀川小屋 |
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06:35 |
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4km地点 |
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07:02 |
06:38 |
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花之江河(朝食・休憩) |
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08:21 |
晴れ |
山頂直下(7km地点) |
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08:35 |
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山頂直下(7.5km地点) |
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09:30 |
08:52 |
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山頂 |
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9:41 |
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山頂直下(7.5km地点) |
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9:50 |
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山頂直下(7km地点) |
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10:00 |
9:51 |
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水場休憩 |
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11:58 |
11:22 |
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花之江河 |
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13:11 |
13:00 |
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淀川小屋 |
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13:45 |
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淀川登山口着 |
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山 行 記 |
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5/18 10:50 ほぼ定刻に曇り空の屋久島空港到着。「雨が降っていない分まだ良いかな!・・・」 |
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と思いながら飛行機から降り立つ。私と同じ山登りの格好をした中年の人が何人か先に降り立ち空港内へ |
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足早に立ち去っていくのが見えた。私も彼らの後について空港ロビーに向かう。 |
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荷物受け取りのため、ターンテーブルの前で待っていると、レンタカーの係員が私の他に数名の名前を掲示 |
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したボードを持って立っていた。レンタカーの事務所は空港のすぐ近くにあり、私はレンタルのための所定の手続 |
きを踏んでホテルへ向かった。ホテルのフロントで簡単に挨拶して、先に送っておいた荷物を受け取り、当初の予定 |
通り、明日登る宮之浦岳の登山口(淀川口)を事前に確認しておこうと思い車を走らせた。 |
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爽快に走り出して10分くらい経っただろうか、車のフロントガラスに雨雫が付き始めた。 |
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「やはり神様は私を見捨ててしまったのかな?」と思ったのも束の間で、その後無残にもそして遠慮なしに強い雨足 |
となり朝の天気予報通りとなってしまった。私の心は路頭に迷った気分となり運転する気力が薄れ掛けてきた。 |
雨は容赦なくフロントガラスに叩きつけ、私は車のスピードを緩め安全運転の身構えに入った。 |
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ますます絶望的になり気分が優れていない時ラジオの天気予報の放送が流れ出した。 |
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「今日の屋久島はこれから大雨と雷に注意が必要である」と言った。「やはり駄目か・・・・・もしかすると明日の登山は |
山頂まで行けるかどうか心配だな!!」と思っていた。するとラジオのアナウンサーが更に明日の予報を伝え始めた。 |
なんと明日は屋久島も含めて九州全域で高気圧になり晴れると言うアナウンスであった。思わずやったーと声に出し |
てしまった。気を取り直して登山口まで車を走らせた。登山口の駐車場には強い雨に打たれながら4台の車が |
止まっていた。皆、山小屋に泊まっているんだろうな!と思いつつ雨の中外に出て登山口の看板の写真を1枚撮った。 |
暫くの間、車の中で小雨になるのを待っていたが、小雨になりそうにもないので明日に期待を馳せて白谷雲水峡へ |
向かった。白谷雲水峡へは淀川登山口までの山間道路と同じく何度となくカーブの繰り返しをしながら到達した。 |
途中で雨はやみ晴れ間も射してきた。駐車場では多くの車が止まっており、次から次へと車の往来があり、先ほど |
の登山口とは打って変わって賑やかさが増していた。 |
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時計を見ると16:00を少し過ぎていたので今から峡谷をハイキングするには時間が遅すぎると思い入り口の風景 |
を写真撮影してホテルに戻った。17:00丁度にチェックインし、部屋に案内されて明日の登山準備に取り掛かる。 |
忘れ物のないように一つ一つ慎重にパッキングした。 |
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30分くらいでパッキングが終え、お風呂に入りその後夕食をとりにホテルの食堂に向かう。 |
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食堂では先客が3組程いた。一連の献立が出された後、係りの女が本日の特別メニュー「さばの首折れ刺身」 |
を勧めてきた。さばの刺身は生臭いので断ろうかと思っていたが、板長のお勧めでもあるとのことで、騙されたと |
思って頼んでみた。少ししてその刺身が運ばれてきて、一切れ口に含むと、これが何と脂が乗っていて、全然 |
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生臭くなくとても美味であった。 |
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係りの女に「これは生臭くなく脂が乗っているね!」と尋ねると「今朝取れた鯖をすぐに(首を折って)血抜きした |
ものなので臭みはない」とのことであった。あまりの美味しさに明晩の予約をしてほろ酔い気分で部屋に戻った。 |
部屋でテレビをつけたが大して面白い番組もなく天気予報を再確認して、21:00過ぎにベッドインした。 |
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5/19 2:30ホテルのベッドでふと目が覚める。4:00出発にはまだ早すぎると思い、再びベッドに入るが |
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なかなか眠れない。3:00までベッドに入ってウトウトしていたが、早朝登山が気になって起きることにしテレビを |
つける。天気予報が気になりしばらくテレビに注目していたが、まだ早い時間なのか天気予報の放送はしていない。 |
仕方ないので出発の準備にかかった。昨日のうちに大方の準備はしていたのでそれほど時間はかからず、 |
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フロントに朝食のキャンセル(有料)のメモをおいて3:50ホテルの駐車場を出発した。 |
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昨日の雨は嘘のように消え去り、まだ暗い屋久島の南東周辺を眠気眼で車を走らせ、登山口へ向かっていた。 |
登山口駐車場に4:40到着。ホテルの下駄から登山靴に履き替え忘れ物はないか、何度も確認しメモ帳に |
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出発の時間を記入してヘッドライトの灯りを頼りに登山口の階段を軽快に登り始めた。 |
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予めガイドブックで登山ルートを調べていたので気分的には余裕があったが、歩き始めて10分くらいでやや |
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不吉な予感がした。「今日は疲れているわけではないのにまた、リュックも軽いはずなのに妙に体がだるいな!」と |
感じた。と同時に以前の鹿島槍ヶ岳単独登山の失敗(暑さと疲労による途中断念)を思い出してしまった。 |
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「遠路はるばるとやってきて折角の天候にも恵まれたのだから、今日は何としても挫折することは出来ない!」 |
と自分に言い聞かせながら歩いているとラジオをつけていないことに気づく。取り敢えず第一の目標である |
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淀川小屋まで我慢しようと思いストックで音を出しながら歩き続ける。 |
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予想通り40分弱で淀川小屋に到着する。小屋の前では東京から来た3人のハイカーが朝食を採って寛いでいた。 |
聞けばその3人は昨日の悪天候で小屋に宿泊したとのことであった。「今日は天候に恵まれ最高ですね」と勇気を |
もらい水をもう一度飲みヘッドライトをリュック に仕舞って第二の目標の「花之江河」に向かった。 |
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歩き出して5分くらいでまた、ラジオをつけてないことに気づくが、もう明るくなったのでこのままで行こうと歩き続ける。 |
先ほど感じていた身体のだるさもすっかり解消!小屋から100m位先に行ったところで右側の斜面4〜5m下に |
日本カモシカの子供がこちらを覗いていた。一瞬焦ったが、カモシカなら襲わないと思い、知らぬふりをして通り |
過ぎた。その後は小鳥の囀りを聞きながら何事もなく歩き続けた。 |
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山道には0.5km毎に標識が設けられているせいか安心して登山することが出来た。 |
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アップダウンの山道を数回繰り返して第二目標である泥層湿原の「花之江河」に到着した。 |
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泥層湿原の清爽に浸りながら朝食休憩をしていると、先ほど追い抜いてきた若いハイカーがやってきた。そして |
その5分位後に別の中年ハイカーがやってきた。やはり今日は天候が良いので多くのハイカーで賑わいそうである。 |
7:00丁度に出発する予定でいたが、デジカメの電池きれにより予備の電池と交換していたため、7:02に出発 |
となった。相変わらずアップダウンと杉の根のむきだしが多い山道であった。 |
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登山口から山頂まで8kmの長丁場であるが、山頂直下の7kmPointoに8:21通過した。残り1kmであるが |
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此処から山頂までは急登の連続であることが頭上の山道を見ても明白であった。幸い疲労もそれほど感じられない |
のでこの先ピッチを下げて休憩を多く取りながら登れば大丈夫と自信を持って急登の道を登り始めた。 |
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標高3000m級の北アルプスの登山であれば、この辺で息切れするところであるが、さすがに1700m前後では |
急登と言っても下半身の疲れは多少あっても息切れまではあまり感じられなかった。 |
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7kmPointoの山頂直下で山道を見上げた時はかなり急登に見えたが、実際に登ってみるとそれほどでもなかった。 |
何度か後ろを振り返り息を整えてはまた歩き出す。登山口から約4時間念願の宮之浦岳山頂に到着。 |
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天候にも恵まれ山頂からの眺めは絶景の一言である。近くに小さないくつかの島が見え遥か彼方に九州本土が |
薄っすらと見えた。深田久弥の百名山選択に納得し記念(証拠)写真を撮り始めた。 |
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