平成20年山行記録
日 時 9/7
場 所 幌尻岳
コース

奥幌尻橋〜取水ダム〜幌尻山荘〜幌尻岳ピストン

同行者

北海道アミューズツアー(9名内ガイド2名)

出発日時 到着日時 天 候 場        所 備   考
9/7    

 

 
07:10    

札幌駅

 
11:10 10:50  

奥幌尻橋(登山口駐車場)

 
11:55  11:30  

取水ダム

 
12:45  12:35  

四の沢

 
  13:33   

幌尻山荘

 
9/8    

 

 
04:37    

幌尻山荘

 
6:35  6:25  

命の水

 
 8:47 8:34  

幌尻岳頂上

 
10:20  10:10    命の水  
12:12  11:30    

幌尻山荘 

 
  13:40   

 取水ダム

 
         
         
 山 行 記

9/6(土)札幌駅北口バスターミナルを7:10に出発。いよいよ私にとって北海道3番目の山「幌尻岳」登山の

始まりである。天気は少し晴れ間が見えるやや上のスタートであった。

今日は途中の山小屋(避難小屋)=幌尻山荘までの渡渉コースである。天気予報では今日の夕方からくずれて

明日は雨と言うことで山頂での展望は期待できない。それどころか渡渉コースの沢の増水が気がかりである。

そんなことを考えながらふと車窓を眺めると札幌の市街地から離れて広大な牧草地帯が現れていた。

2時間位走ったところでコンビニがあり、そこで今回の山ガイドの方が1人便乗された。

渡渉に心配な私にとっては非常に心強い助っ人であると思った。バスは更に国道から一般道、

そして林道へと延々2時間、つまり札幌駅を出て約4時間で林道終点、登山口駐車場に到着。

バスを降りて山行の支度をし、アミューズ体操とお決まりの行動をとって、いよいよ出発かと思った時、

6人乗りの小型トラック(軽トラではない。日産のダットサントラック)の荷台から中高年のおじさんが、

私たちに向かって「荷物載せるから持ってきて」と言われた。

突然言われたので何のことか判らなかった。結局はガイドさんの説明不足であることが判明。

このトラックのおじさんは今日泊まる山小屋の管理人(Kさん)で、これから小屋まで一緒に行くので

この先の7.5kmの林道(一般車両は通行禁止)をトラックに便乗させてもらえると言うことであった。

ツアー仲間は皆一様にラッキーと思い顔を綻ばせてザックをトラックの荷台に持ち上げていた。

車内に6人(運転手除く)荷台に3人乗って林道を20分位走ると取水ダムに到着。

ダム手前の広場では10人前後の先客が渡渉の準備をしていた。

私はとりあえずザックを降ろし、ダムの周りの写真とビデオ撮影をし、パンを1個口にした。

12時出発の予定であったが皆準備ができたので、5分前に出発開始となった。

最初は川岸と言うより山道を5分くらい歩きその後で第1回目の渡渉、所謂沢渡り(脚膝くらいの水位)が始まる。

水流はそれほど強くなく、水温も温かく感じた。5〜6mの沢幅をストックを使って慎重に渡り終えると、

意外と容易であると安堵感を抱いた。この状態ならこの先も楽しく渡渉が出来るなと思った。

7回位の渡渉をすると取水ダムから小屋までの中間点(四の沢)に到着した。前方に細い滝が見え

写真を撮っていると後続の小団体がやってきた。急いでビデオカメラをと思ったが、渡渉コースの為

ザックの中は防水袋で2重3重に覆われていることに気づきビデオ撮影を諦めかけようとしたが、もう2度と

来ることはないかもしれないと思い、再度ザックを広げ、ビデオカメラを取り出して他の団体ではあるが

渡渉中の風景をカメラに収めた。

10分の休憩後小屋の管理人Kさんは「これからは今までより渡渉が多くなるので注意して下さい」

小屋までの渡渉回数は全部で26回(小さな沢の横断は除く)であるが、終わってみると意外と楽であったことに

感動を覚えた。小屋に到着すると直ぐにアミューズ体操をし、小屋の注意事項を聞いた後で、明日の山行準備

と寝床の準備に取り掛かる。明日は朝から雨が予想されるので雨具を一番上にしてパッキング終了。

寝床に戻って着替えをし、ヘッドライトその他を用意してコンビニで買ってきた日本酒(180ml)とつまみを持って

小屋前の広場のベンチに座る。ツアーガイドの2人は缶ビール(500ml)を飲みながら我々の夕食準備をしていた。

16:00の夕食にはたっぷりの時間があり、ツアー仲間とゆっくり日本酒を飲みながら団欒していたが、忽ち、日本酒は

なくなってしまう。ツアーガイドのビールを見て「俺たちもビールを飲みたいな!」と燐客が言うとガイドさんが「小屋で

売ってくれるよ」と言ったので早速小屋に入って聞いてみると350mlの缶ビール1本700円と言うことで少し高いが、

 

2本買って広場に戻った。他の仲間も同様にビールを買ってきてまたまたツアーガイドを囲んで山の話に弾む。

暫くすると管理人のKさんが鹿肉の燻製を2皿差し入れに来た。つまみが丁度なくなってきていた頃で、大変

助かった思いである。またこの鹿肉が美味でビールにとても合い管理人のKさんを交えての山や狩猟の話で大いに賑わった。

夕食はレトルトのハヤシライス、食後のデザートは大きなカップに入ったあんみつであった。

翌朝3時起床、4時朝食(レトルトの炊き込みご飯)雨は降っていないが雨具を着ての朝食であった。

4:37小屋を出発。最初からいきなり急登のため先頭のガイドはゆっくりとした足取りで歩いている。

雨具を着ているので暑苦しく感じたが直ぐに慣れてきた。30〜40分毎に小休憩を取り、かつザックの中身も

少なかったのでとても余裕のある山行であった。

小屋を出発して約2時間「命の水」に到着。水場まで2〜3分かかると言うことで皆、水場には行かず標識の回りで

休憩をとった。私は標識をバックに記念写真を撮ってもらい、心残りなくザックを背負って山頂へと向かう。

稜線に出ても相変わらず天候は霧雨のような感じが続いたが、1時間後に少し強い雨となり一時雨具を外した

者も再度雨具を着て歩き出す。山頂には8:34到着。

日本百名山中、最難関と言われる悲願の山「幌尻岳」の山頂に立っている自分がいつもと違う感じがした。

三角点の標柱に手を触れることも忘れて写真撮影に夢中であった。93回目のナンバーカードを掲げて、

ガイドさんに写真を撮ってもらった。周りは相変わらずの天候で展望は全くなし。

しかしビデオだけはしっかりと山頂風景を収めた。

暫くすると別の団体が来たので山頂を空け渡すといった感じで、最後に三角点の標柱に手を触れて、山頂を

後にした。