平成21年山行記録
日 時  6/17
場 所  羊蹄山
コース  倶知安コースピストン
同行者  M(3合目まで)
出発日時 到着日時 天 候 場        所 備   考

 5:40 

 

 

曇り 

 

 登山口駐車場(キャンプ場駐車場)

 

 6:35 

6:31  

 2合目  

  7:00  

6:53   

    

霧雨

 

 3合目  

 

7:12 

 4合目  

7:38 

7:35 

 

曇り 

 

 

 

5合目 

 

 8:15  

7:58 

6合目 

 

8:43 

8:38 

7合目 

 

 9:08   

9:05 

8合目 

 

9:27  

9:23 

9合目(岩場分岐点) 

 

 

9:48 

 

 晴れ  後曇り 

 

火口入口 

 

10:45 

10:12 

山頂 

 

11:15 

11:10 

火口入口 

 

   

11:29 

 

 

 

 曇り   

 

 

 

 

 

9合目 

 

11:44 

11:39 

8合目 

 

 

11:59 

7合目 

 

12:20 

12:15   

6合目 

 

12:42 

12:38 

5合目 

 

13:03 

13:00 

4合目 

 

13:18 

13:14 

3合目 

 
 

13:33 

       曇り後 小雨 

 

2合目 

 
 

14:08 

登山口駐車場(キャンプ場駐車場) 

 
         
         
 山 行 記

 昨年晩夏のリベンジ登山であり私の21年北海道登山(1/7座目)、及び日本百名山(94座目)の羊蹄山登山である。

今回は昨年の失敗(天候不良による火口付近でリタイヤ)を教訓に登山予備日を設定している。

北海道旅行初日の6/15(月)登山予定であったが羊蹄山一面がガスがかかっていて全く見えない状態である為、

登山を中止し積丹半島巡りに変更。

 6/16(火) 4:00 ホテル J ファーストの部屋から羊蹄山を眺めたが、やはりガスがかかっていて、裾野が僅かに

見えるだけである。この様子では山頂の展望は期待できないどころか、山頂まで到達することが出来ない可能性が

あると思った。しかし今回の北海道旅行のスケジュールは今日しか登るチャンスはないので、とりあえず登山準備に、

取り掛かかることにした。

 ホテルで作ってもらったおにぎりを持参し、近くのコンビニでお茶&水&ポカリスエットを購入して、半月湖脇の、

駐車場へ向かう。5:10駐車場到着。先着若しくは山小屋泊りの人と思われる車が3台駐車してあった。

ここが所謂、羊蹄山(比羅夫側)登山口駐車場で別名、倶知安コース登山口駐車場とも言われている。

登山口には大きな案内板が立っており、詳細なコース案内が標記されている。

 昨年来たときにこの案内板は熟読していたので、今回は軽く目を通す程度で5:40登山口を出発した。

登山コースは昨年登っているコースなのでほぼ熟知しており安心して女房と一緒に登り始めた。

当初の予定では女房は6合目(好展望のポイント)まで登って体調次第で山頂に向かうか、下山するかを決めて

いたが、今日は天候不良でかつ体調不良と言う事で3合目で登山終了し下山した。

 私は3合目で7分休憩し山頂の天候を気にしながら黙々と登り始めた。昨日の雨で登山コースは所々ぬかっていた。

5合目付近で下山してきた中年の女性二人に出会う。昨日山小屋に泊まり今朝早く下山してきたと言っていた。

私は山頂付近の残雪状況が気になり、聞いてみると、お釜の中は残雪あるが山頂付近の登山道は雪がなく全く問題

ない。また途中の山道には3箇所に若干の雪があるが、アイゼンなしで大丈夫です。と親切に教えてくれた。

 私は念のため軽アイゼンはリュックの中に入れてきたが、この話を聞いてアイゼンの装着の必要はないなと思った。

あとは山頂でガスがかからないことを祈るだけである。暫くすると5人組みの中年男性が降りてきた。やはり山小屋

泊まりとのことであった。途中8合目で雨が降っていたとの情報も入手した。先程のハイカーと今回のハイカーの話では

山頂まで登山道はしっかりしているので余程の天候不良にならない限りリタイヤにはならないようである。

 少し元気が出てきて更に勢い良く登ると6合目に到着した。本来ならここからの展望は最高であるが、今日はガスで

視界不良である。女房は3合目で下山して正解だったなと1人呟きながら長め(17分)の休憩をとった。

いつものことであるが山頂到達が気になって空腹感が全く沸いてこない。ポカリと水を少し多めに飲んで登山再開する。

5分ほど歩くと林の中からリス(しまリス?)が現れた。私は一瞬立ち止まったが、私の3mくらい前の登山道でリスは全く

 身動きせず餌を物色している様であった。私は即座にデジカメを用意しシャッターを押したが、リスは直前で逃げた為、

若干ピンボケではあるがリスの愛くるしい姿をとることが出来た。リスとの一瞬の戯れであったが、何か心の中が新鮮に

なった様な気持ちがした。また現れないかな?と期待しながらゆっくりと歩き始めるといつのまにか、登山道の傾斜が

きつくなっていることに気づいた。

 7合目から8合目の間で本コース初の雪渓(15m位)が現れ傾斜があるので慎重に歩き始める。多くのハイカーたちの

トレースで滑落や道に迷う心配は全くなかった。やがて9合目の岩場(避難小屋分岐点)に到着する。

昨年来たときはこの岩場は吹雪いている状態で視界も悪く4〜5m先の分岐点の標識すら見えなかった若しくは

気付かなかった様である。その為、ロープが張ってある通りに真直ぐ雪の岩場をトラバースし、岩場が終わった所で

 9合目分岐点の標識に出会った事を思い出していた。今回はその点では視界良好であり、この分なら山頂まで

行けそうであると思い更に元気が出てきて山頂方面に進んで行く。10分位歩くと山道の脇にある小さな岩に「(山頂まで)

もう一息ガンバレと文字が書かれているのを発見。そこで少し勇気を貰い更に登り続ける。そこから10分後、視界の

開けた大きなお釜の上に到着。そこには火口中央道と山頂方面の標柱が立っていたので山頂ではないことは

 即、理解できた。標識の通り迷わず左側山頂方面へ足を運ぶ。5分くらいで山頂かと思っていた標柱に出会うが、その

標柱にはマッカリ下山小屋と山頂が書かれていた。ここで初めて山頂ではないことに気付く。標識通り山頂方面を覘くと

大きな火口の上部の岩峰部最高点らしき所に標柱が立っているのが見えた。あれが山頂か!と思いながらまた歩き出

す。山道は緩やかな傾斜の砂利道で眼下には雄大な火口と底冷えするような大量の残雪が望めた。またその上部

 

にはこれまた素晴らしい岩峰が連なっていた。この様な贅沢な展望は正に雲上の楽園でルンルン気分と言った感じ

である。しかし、そんな気分も束の間。山頂手前、本コース最後の岩場に辿り着き2つ目のピークの辺りでガスが出て

きた。これはヤバイ。急がないと山頂に到着しても下りることが出来なくなると思い一目散に山頂へ向かったが、幸いな

ことにガスは勢いよく流れていたのですぐに抜けて視界良好となる。後を振り向いて石の白丸表示が見えるのを

 

 確認しながら一安心して最後のピーク所謂山頂へ10:12到着

山頂では誰もおらず貸切り状態でビデオカメラと写真撮影に没頭する。暫くすると一瞬ではあったが、中腹のガスも抜け

京極方面の部落が見えた。駐車場で待っている女房に山頂到着の電話を入れたが通信不可。暫く山頂からの展望を

堪能していると二人組のハイカーがルンルン気分の山道を歩いてこちらへ向かってくるのが見えた。

やがて二人組みが岩場の下に来たころに大きなガスが流れてきてやや視界不良となる。ガスはすぐ抜けるのは判って

いてもやはり気分的にすっきりしない。ホテルで用意してくれたおにぎりを食べようとしたが相変わらず空腹感がなく、

ゆっくり落ち着いて食べる気分でもないので下山準備に取り掛かった。山頂は寒くなかったので手袋がなくても大丈夫

だったせいか下山準備にそれほど時間はかからなかった。山頂には33分いたがとても満足した時間であった。

10:45別れを惜しみながら山頂を後にし、途中何度か写真とビデオを撮影しながら火口入口に11:10到着。

これで羊蹄山山頂と火口の展望は最後だと自分に言い聞かせてまぶたに焼きつかせると同時に最後の写真とビデオの

撮影をし、その後、もう一度女房に電話をしてみたが今度はOKだった。これから下山開始することを告げて11:15火口

入口を後にして本格的な下山開始となった。

 2合目過ぎて風穴のところまで来た時、昨年は風穴の看板がぶらさがっていたが、今回はなくなっていたのに気付いた。

覘いてみようと思ったが昨年何も感じられなかったので、ただ通り過ぎ、下山口近くの平坦部山道に着た頃に小雨が

降りだした。登りの途中で雨具の下(ズボン)だけは着衣したが、上着は着ない状態で今まで行動してきたので、今更

着るのも面倒だと思い、山道脇にある大きなフキの葉を2枚茎から折、それを笠代わりに駐車場までさしていった。

駐車場には14:08到着。女房に登山口の記念写真を撮ってもらい、駐車場の水道水で登山靴とスパッツを軽く洗って

ニセコ駅前の大きな公衆浴場(温泉)へ向かった。