平成21年山行記録
日 時  7/3
場 所  羅臼岳
コース  岩尾別温泉〜羅臼平〜羅臼岳山頂ピストン
同行者  単独
出発日時 到着日時 天 候 場        所 備   考

4:50 

   

曇り後 霧雨 

 

岩尾別温泉駐車場(木下小屋) 

 

5:30

5:25  

オホーツク展望  

6:19 

6:12   

弥三吉水 

 

 

7:00 

 

曇り 

 

仙人坂 

 

 

7:18 

銀嶺水 

 

  

7:24 

羽衣峠 

 

7:45 

 7:35

大沢(雪渓)入口・・・アイゼン装着 

 

 8:28  

8:25 

大沢(雪渓)出口・・・アイゼン外し 

 

 8:38 

8:33 

 

 

 

 

 

曇り

 

 

 

 

 

羅臼平 

 

9:40 

9:28 

羅臼岳山頂 

 

10:40 

10:27 

羅臼平      ・・・昼食休憩 

 

10:55 

10:45 

大沢(雪渓)出口・・・アイゼン装着 

 

11:17   

11:12 

大沢(雪渓)入口・・・アイゼン外し 

 
 

11:29 

羽衣峠 

 

 

11:33 

銀嶺水 

 

 

 11:47   

仙人坂 

 

12:17 

12:12

弥三吉水 

 

12:50 

12:45 

オホーツク展望 

 

 

13:13 

岩尾別温泉駐車場(木下小屋) 

 
         
 山 行 記
 知床ホテルを4:00に出発し、途中何度か野生の鹿に出会いながら岩尾別温泉駐車場に4:35到着。地崖ホテルの玄関前では団体の人たちが準備体操をしており、また先着のハイカーたちも続々と準備を終えて出発して行った。前日に登山口の下見をしていたので、出発までにそれほど時間は要しなかった。木下小屋から昨日デポ(3000円)した熊撃退用スプレーをズボンのベルトに装着し、熊除けの鈴を2個リュックにぶら下げ、ラジオをつけて万全な熊除け態勢で4:50登山口の「木下小屋」を出発した。
 ホテルから駐車場までの間は、登山中の熊との遭遇が気になりこれから手術室に向かう様な緊張感で一杯であったが、実際に山道を歩き始めたらハイカーが予想外に多い為、手術が無事終えて手術室から病室に向かうような安堵感の気分に変わっていた。ラジオも予想外に電波の受信が良く大きな音声を発しながら着々と高度を稼いでいた。「オホーツク展望」「弥三吉水」「仙人坂」と順調に進み、熊のことなどすっかり忘れていた矢先に、
 前方の登山道に20人位のハイカーが立ち往生していた。何事かと尋ねると熊が登山道に現れているとのことであった。団体のツアー客でガイドが熊の様子を窺っている為か団体のハイカーは一向に心配している気配は無かった。

当然私もその団体の後に居るので安心していた。15分位立ち往生した頃にガイドから報告があった。「熊は雄2歳のヒグマで登山道から一応移動したがまだ登山道付近にいる可能性があるので十分注意して移動して下さい」 

 団体のハイカーたちは意外と気にせず和気合い合いと言った感じで普通に歩き始め、私もその後に付いて行った。小さな雪渓を3回くらいトラバースした後に、「大沢」と言う本格的な雪渓の所に到着した。昨日熊撃退用スプレーをデポするときに、小屋の管理人が「大沢の雪渓が今年はいつもより多く雪が残っている」と言う言葉を思い出した。見るからに北アルプスの白馬雪渓に似ていた。雪渓の最初は緩斜面であったので皆アイゼン未装着で歩き始めた。

私も迷ったが途中からでもアイゼンは装着できると思い、未装着のまま雪渓を歩き始めた。前方の急斜面から稜線の間は若干のガスがかかっていて視界はやや不良。途中でリタイヤして戻ってくる人が数人いた。「アイゼンが無く急斜面で非常に怖い」と言っていた。それから、皆一様にアイゼンを着け始め一歩一歩ガスの中の急斜面を登りつめて行った。 

 家を出るときアイゼンを持参するのに一瞬迷ったが、持ってきて本当に良かったと思った。もし持ってこなかったら、この雪渓で昨年の羊蹄山に続いて2度目のリタイヤになるところであった。視界が悪く、急斜面でもう少し時間がかかると思っていたが、意外と早く雪渓出口に到着した。皆、第2関門通過と言った感じでアイゼンを外していた。私も安堵感に浸りながらアイゼンを外し気分を新たに
 雪の無い山道を歩き始めた。5分くらい緩やかな坂道を歩くとで羅臼平に到着した。ここで団体さんは15分の休憩を取ると言って皆、地面に座り込み始めたが、私は疲労感が無かったので写真を撮って颯爽と山頂方面へ足を運んだ。ガイドブックによるとここから山頂までは約1時間。単独行動のため足早となり、山頂直下の岩場で若干の呼吸が乱れたものの軽快に足が動き9:28羅臼岳山頂に到着。
 予想通り山頂は風が強くガスがかかっていて周りの展望は全く無い状態である。皆山頂で記念写真を撮って即座に下山していた。私も写真とビデオカメラを少しだけ回して12分後に下山開始した。