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26年山行記録
日時 8/15
場所 富士山
コース 御殿場口駐車場〜7合目小屋手前でリタイヤ
同行者 単独      
出発日時 到着日時 天候 場所 備考
5:18   晴れ&風 駐車場  
  5:30 晴れ&風 茶屋  
8:30 8:00 晴れ&
超強風
6合目無人小屋手前(超強風のため登山中止)  
  9:48 晴れ&風 茶屋  
  9:55 雨&風 駐車場  
         
         
 
夏休み後半(8/14〜8/17)は、山梨地方が曇り時々晴れと言う天気予報で、
他の地域は全て雨又は曇りの予報であった。
槍ヶ岳&妙高山・火打山のリトライは完全に諦め3年位前にも同じような経験を
したことを思い出し、山梨県側から富士登山をしようと決心した。
8/14 9時30分 自宅を出発し、常磐高速、首都高を抜けて中央高速から
富士五湖方面へと単独で向かった。中央道、相模湖付近までは天気良く、外気温も
35℃でいつもの真夏日状態であった。車は車内の冷房を調整しながら山梨県へと
入っていったが、「大月JCT」辺りで雨が降り始め「谷村PA」に着いた時は豪雨
(どしゃ降り)の状態であった。
PAトイレの片隅に富士登山のマイカー規制情報があり、山梨県側(富士吉田口)
からは5合目への規制があってシャトルバス運行となっていた。
もう少し詳細を知りたかったので、車内に戻りスマホで調べたところ4〜5年前の
規制と大幅に変わっていることを知り落胆してしまった。シャトルバスでは時間が
ないと思い、何とか5合目付近までマイカーで行けるところは無いか検索していたら、
静岡県の御殿場口が見つかり、半分諦めながら強雨の中、車を走らせた。
河口湖ICまできたが、天候は一考に回復せずむしろ時々豪雨の状態であった。
今回も予報が外れてNGかと諦め、そのまま須走り方面へと向かい県境のトンネル
を越えたところで、雨は止んでおり曇り空で遥か遠くに晴れ間が見えていた。
思わす 「 ラッキー 」と口ずさみテンションがあがって御殿場口に直行した。
途中のコンビニで食料品とアルコールを調達し、登山口で車中泊をした。
21時頃就寝、1時30分トイレに起きて外に出たが、星空が見えたので「今日の登山
は大丈夫だ」と自分に言い聞かせ、トイレで用を済ませ、車に戻った。
唯一つ気掛かりなのが、風であった。車の中でも気づいていたが、外に出ると尚一層
廻りの木々が揺れて結構な風が吹いていた。
 
とりあえず4時頃まで寝ようと再度布団に入ったが、ハイカーたちの車が次々と駐車場に
入ってきて、大きな声で話しているため、なかなか眠れなかった。4時15分に起床、
車内を整理し、5時18分駐車場を出発した。駐車場からは富士山頂の左半分が
晴れていて良く見えたが、右半分は雲がかかっていて見えなかったのがやや残念であった。
登山道入口の鳥居を潜り、約10分で茶屋に着いた。数人のハイカーが休憩していたが
茶屋はまだ営業をしていなかった。茶屋の右側を通ってそこから先は上り、下りの山道
に分かれており、そこには「7合目の小屋まで4時間」という看板が立っていたので、
とりあえず1つの目標を持って本格的な登山を開始した。
傾斜の緩やかな整備された山道(砂礫の道)であり、とても気持ちの良いハイキング
感覚であったが、やはり風が強い状態であった。
やがて日差しが強くなり、帽子に日除けカバー(ひらひらのカバー)を装着し、顔と首筋に
日焼けクリームを塗る。水を飲んで5分後に登山再開するも相変わらす風が強い。
2000mの標識(地上20〜30cmの高さにある看板)に着たころは、強風と一緒に
砂(砂塵)が飛んできて顔や耳に当たる。この状態では、山頂への登山は無理だなと
思ったが、とりあえず7合目の小屋までは行こうと思い強風と戦いながら少しずつ
ジグザグの山道を歩き続ける。途中何人かのハイカーがリタイヤして降りて来た。
「上は風が更に強いですか?」と聞きたかったが、余りにも愚問で恥ずかしいと思い
躊躇した。茶屋から2時間半まで来たところで登山道脇にやや大きめの石があり
少し長めの休憩(30分位)をとった。普通の状態であれば30分位で行けそうな距離に
6合目の無人小屋が見えた。(当時はその小屋が7合目と思っていたが後日、
家に戻って地図を確認したところ6合目の非難(無人)小屋と知った)
休憩中にも何人かのハイカーがリタイヤして降りてきた。もう一度水を飲んで
とりあえずあそこの小屋まで行こうと立ち上がったとき、強風にあおられ体がふらつき
2〜3m下に飛ばされた。
リュックを背負っていたせいか、幸い転倒は免れ体への異常は感じられなかった。
気を取り直して50m位進んだが連続の砂嵐攻撃を受け、その場で座り込む。
暫く考えた末、山頂まで行けないのであれば何処の時点で引き返しても同じであると思い、
ついにリタイヤを決心した。
リタイヤ直後は心身共に軽くなり、6合目の小屋に若干の未練を残しつつ、
そそくさと下山を開始した。【5度目の富士登山は途中棄権となった】